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2016年 07月 18日
昨年末に発表されたグッチ2016プレフォールを見て思った。これはまるで『モンシェリCoCo』! 1960年代生まれの読者さんなら大和和紀の漫画をご存じであろう。 グッチ2016プレフォールはどうみてもノスタルジック感満載の70年代ティーンエイジャースタイルで、私より少し上の世代ならリアルタイムで楽しんだに違いない。 トム・フォード時代のグッチは70年代のヒップでセクシーなジェットセットスタイルにフォーカスし見事な復活を遂げたが、アレッサンドロ・ミケーレは70年代のメルヘンちっくな若者カルチャーに新しい解釈を加えた世界観で「これから」を表現している。 懐かしい! 波型テープを見るのは何十年ぶりだろう。しかも極太。 子供時代、スカートのすそに普通サイズのテープが縫い付けられていたっけ。通常水平に使われるテープを縦方向につけるのがミケーレ流。 SPRING 2015より !!! 小学生の頃に編んでもらったケープと色も編地もフリンジの長さもそっくり。 FALL 2015 MENSWEARより 古い歌番組のDVDを見ていたら百恵ちゃんや淳子ちゃんがこんなワンピースを着ていた。昭和のアイドル風ドレス。 このモデルさん、山岸諒子『テレプシコーラ』の空美ちゃんに似ている・・・ FALL 2015 MENSWEARより ミケーレ先生っ、こっ、これもいいんですか? 70年代の女子小学生のジーンズといえば刺繍入りジーパンばかりだった。プレーンな5ポケットを探して母とデパート3軒回ったのを思い出す。 グラフィカルなボウブラウスも肉厚のシルクジョーゼットで着心地が良さそう。 私のような40代後半よりも、60代のマダムがジョーク半分で着るとさぞ素敵だろう。 流行の発信元を知っていると、買い物する際にも、 「これは自分のベーシックになりそうなほど惚れ込んだデザインだから、クオリティの高いGUCCIのオリジナルを買って長く履きたい!」なのか 「気分だけ味わいたいのでファストファッションのコピーで十分」なのか判断がつけやすい。 と書くと、「ひゃー、muccoさん、ミケーレGUCCIみたいなのを着るの?勇気あるわぁ」と思う読者さんも多いだろうが、早とちりしないでいただきたい。 ミケーレGUCCIの懐かしくて新しくて面白い世界観がファッションのこれからの方向性を示しているではないか、このテイストが影響を及ぼしてくるのではないか、と勝手に思っているだけだ。 ケチケチ贅沢主義Chapter4-1や以前の日記にも書いたように、私はモードコレクションを見るのが大好き。 なぜならコレクションは、これまでの服飾技術に加えて、色・素材・アイテムの新しい組み合わせと新しいバランスを、つまり着ることの「未来」を提案しているからだ。 そこには服飾だけではない、世の中のムードと今後の理想が反映されたデザイナー(ブランド)の世界観が凝縮されている。 社会情勢が不安定ななか、ファストファッションはもちろんなくならないだろうし、プレーンな普通の服が主流であることにも変わりないだろう。 しかし、誰もが普通の服+小物のコーディネートを一通り習得して着回し&着こなし上手になれば、さらなる高みを求めていく、レベルアップしたくなるのが人として当然の欲求ではないだろうか。 ではどんな欲求が生まれるのだろう。 今までの無地でフラットな均一的な素材から、手の込んだ美しいプリントや織物、あるいは繊細さ・ぬくもりなどが感じられる細工など、表情のある素材感が求められるようになるのではないかと、さまざまなコレクションを見て、私なりに読み取った。このことについては3/3にも少し触れている。 もちろん手間暇のかかる生地や素材、細工には、それなりの対価を払わなければならないが、一度触れて袖を通してみると、私と同世代以上であればその価格にも納得するだろう。買う買わないは別として。 気軽に買えない手の込んだアイテムと、プレーンなアイテムをうまく組み合わせることができれば、少なくとも私のケチケチ贅沢な「これから」はより楽しいものになりそうな気がする。 #
by mucco
| 2016-07-18 06:00
| 着ること
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