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2007年 09月 08日
9/2(日) 新国立劇場
開演約10分前、私のちょうど2列真ん前にマリインスキーバレエ・ワジーエフ監督夫妻、 通路をはさんでその隣にボリショイバレエ・ラトマンスキー監督とパートナー(?)の男性が座りました。 ラトマンスキーとその彼はとてもお洒落で洗練されていてパリのモード関係者かと思うほど。座っている後姿も美しく、○イとは知りつつじーっと眺めてしまいました。 さてBプロ、いつにもまして男性ダンサーの記憶はほとんどございませんのであしからず。 第1部マリインスキーバレエ 「アルレキナーダ」 エフゲーニヤ・オブラスツォーワ / アントン・コールサコフ オブラスツォーワ、可愛い!丁寧な踊りで初日の名誉挽回。 振付も可愛い作品。 「病める薔薇」 ウリヤーナ・ロパートキナ / イワン・コズロフ 真っ暗な舞台にロパートキナとコズロフの姿が浮かび上がった瞬間、またもや会場の空気が変わりました。 夜明け前の青白い空と澄み切った空気、緊張感はあるけれど冷たいのではなく、希望を与えてくれる。 そんな感じでしょうか。 でも・・・私のロパートキナさま、今日は調子が悪い? ほんの一瞬だけポワントがドゥミポワントに、というのが序盤に2回ほど見られたけれど、まぁ、そんなのどうでもいいわ。 しかしこの振付、結構まったりしてて飽きるな、プティ作品は若者と死やカルメン3幕のようなもっとスリルのある場面のほうが面白いのに、なんて思っていたら、とんでもない。 二人の腕と腕が絡み合い、最後の最後、自分の腕の中で息絶えた薔薇ロパートキナの体を愛しそうになでる虫コズロフ。 コズロフは常に真摯な態度でサポートに徹し、その表情はとても抑制がきいています。 だからこそ、あのラストの切なさに溢れた表情と動きには胸が締め付けられました。 音楽がテープだったのがとても残念・・・ 「眠れる森の美女」 アリーナ・ソーモワ / アンドリアン・ファジェーエフ 100年の眠りから覚めたオーロラ姫にしては、ずいぶんと我の強い媚びた姫だこと。 ソーモワはAプロより幾分マシでしたが、新体操並みにしなる上体に??? こらぁ、バレエの基本はどこへ行った、基本はぁ! 今日もノーブルなファジェーエフ王子がかわいそう。王子、本当にこの姫でよいの? 「ジゼル」 オレシア・ノーヴィコワ / ウラジーミル・シクリャローフ 黒髪、真っ白い肌、透き通った瞳、折れそうな細い体。 ノーヴィコワは見た目がそのまんまジゼル。 Aプロ、ドン・キホーテのキトリより断然ジゼル。 若いだけあって現世に未練たっぷりで心はまだ人間のまま、なのに体は精霊、という とても面白いジゼルでした。 足が強いのか、アントルシャ・キャトルやホッピングも高い位置で跳んでいてびっくり。 まだ少し雑なところがあるけれど、マリインスキーの若手の中で一番応援したいダンサーです。 シャクリャローフは本日もダメダメサポート(ノーヴィコワはほとんど諦めているようだった)。 そればかりかヴァリエーションの最後の倒れこむシーンで燃料切れを起こしたのか ドテっと思いっきり転んだまましばらく動かなくなり、怪我でもしたのでは?と心配しました。 シャクリャローフ君、がんばりたまえ。 「イン・ザ゙・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」 イリーナ・ゴールプ&イーゴリ・コールプ パリ・オペラ座ダンサー達の硬質で鋭すぎるイン・ザ・ミドル・・・を映像で見ていたため、 マリインスキーの柔らかいダンスはある意味新鮮。 コールプはクセがあるけれどきっちりしていていいダンサーだと思います。 でもイリーナ・ゴールプにはまだちょっと早いかな? これはロパートキナのレパートリーでもあり、彼女が踊ったらどうなるのか興味津々。 「タリスマン」 エカテリーナ・オスモールキナ&ミハイル・ロブーヒン 初日は全く印象に残らなかったオスモールキナ。 とても丁寧、繊細、上品、柔らかく踊るマリインスキーらしいダンサーで、なんだかうれしくなりました。 彼女に「眠り・・・」のオーロラ姫を踊ってほしかった。 もうすこし華やかさを身につけてもっともっと活躍してほしいです。 ロブーヒンは・・・どうみても病院支給の水色パジャマを着て、点滴のために肩をはだけているガタイの良い人にしか見えませんでした。 一生懸命踊っていたのにごめんね。 「瀕死の白鳥」 ウリヤーナ・ロパートキナ 初日と違って、首や羽が時折カクッとなり瀕死どころではないほど死にかけた白鳥でした。 またもや涙。この感動を言葉にできないのが悔しい。 ブラボー! 「海賊」 ヴィクトリア・テリョーシキナ&レオニード・サラファーノフ ここまで堂々と見せてくれるテリョーシキナがまだプリンシパルではないなんて信じられません。 第2部 ボリショイバレエ 「薔薇の精」 ニーナ・カプツォーワ&イワン・ワシーリエフ カプツォーワはそれはそれは清純で可憐な美少女。 Aプロのゴールプと組ませたら、ものすごく面白かったのに。 ワシーリエフ君に薔薇の精は10年早いです。 「白鳥の湖」 エカテリーナ・クリサノワ&ドミートリー・グダーノフ 可もなく不可もない、いたって普通の黒鳥。 しかしラトマンスキー監督はとても喜んでいました。 もしかしたらクリサノワにとって黒鳥初挑戦だったのかもしれません。 だとしたらノーミスでとってもよくできたと思います。 「スパルタクス」 スヴェトラーナ・ルンキナ&ルスラン・スクヴォルツォフ ルンキナには、Aプロで見せた心のないジゼルよりもフリーギアのような人間臭い役のほうが、実は合っているのでは? 不安げで、でも夫を思うしっとりとした艶やかな人妻が妙に似合っていて、ドキッとしました。 ルグリと仲間達のおままごとのようなスパルタクス、あれは一体なんだったのだろう? と思うくらい、ボリショイのスパルタクスは良かったです。さすがお家芸。 リフトも安定し、かつ高さもあり、ボリショイらしさを十二分に発揮していていました。 かといって全幕で見たいとは思わない作品なので、ガラで見られてよかった。 「ライモンダ」 ネッリ・コバヒーゼ&アルテム・シュピレフスキー 本当に麗しい姿のお二人。 うまいのか下手なのかもわからないほど短いアダージョのみでしたが、とにかく美しい姿をもっと眺めていたかった。美しさって罪ねぇ。 カプツォーワ、ルンキナ、コバヒーゼと好みの美人を立て続けにみてしまい、背筋が伸びました。 「ミドル・デュエット」 ナターリヤ・オシポワ&アンドレイ・メルクーリエフ 初めてみる演目という理由もあるけれど、Bプロ中で一番おもしろい作品でした。 オシポワがちゃかちゃかとよく動き、メルクーリエフのバリエーションも緊張感がありました。 ただ、オシポワのようなゴムまりっぽいダンサーよりももっと線の細いダンサーのほうが、 振付のライン(とくに脚と腕)がより生きるのではと思っていたら、なるほどラトマンスキーがマリインスキーのために作った作品だそう。 ラトマンスキーの振付に俄然興味が湧いてきたので、来年のボリショイ公演は「明るい小川」を見ようと心に決めました。 「ドン・キホーテ」 マリーヤ・アレクサンドロワ&セルゲイ・フィーリン さすがベテラン同士の華やかなトリ。 テクニックが安定しているのもさることながら、二人のポーズやパがぴったりと合っているので見ていて気持ちが良く、とっても弾けていて楽しかったです。 このふたりのグラン・パ・クラシックを見たかった! フィナーレはAプロ同様。 最後に紙テープと紙吹雪がドリフのコントのように大量に、しかも2回降ってきて、ダンサーたちはびっくり、そして、おおはしゃぎ。 アレクサンドロワは紙吹雪をひろいオーケストラにふりかけ、ロパートキナは紙テープをわざと腕にまきつけ前へ進んできました。 フィナーレ後の記念撮影はこちら。 ロパートキナさま、楽しそう!2列目マリインスキー若手3人娘(ノーヴィコワ、オブラスツォーワ、オスモールキナ)の透明感ったら、天使のよう。ルンキナもカプツォーワもキレイ。やっぱりバレリーナって神に選ばれし者たちなのね。 今回のガラの大きな収穫は、日本でほとんど目にすることはないであろうロシアダンサーたちの踊るコンテンポラリー作品でした。 ロパートキナ&コズロフを除いては、まだまだ洗練さに欠けますが、元々美しい体を持つロシアダンサー達だもの、これからどんどんよくなることでしょう。 ロパートキナが日本を去り、私の夏も終わりました。 ロパートキナ、そしてロシアの仲間達、 7月のニーナ&グルジアバレエ、8月のルグリと仲間達、 素敵な夏をありがとう。
by mucco
| 2007-09-08 23:26
| バレエ
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