暮らしのアート -Art De Vivre-

｢主婦は暮らしのアートディレクター｣で始まる　暮らしのアート―素敵な毎日のために (中公文庫) 著・戸塚真弓　は、1993年から1994年にかけて日経の夕刊に週一で連載されていたエッセイを一冊にまとめたもの。
連載当時から毎週楽しみにしていたので、書籍になってからすぐ購入した。
今流行りの家事効率アップHowＴo本ではなく、ちょっと（かなり？）おおげさに言うと生活哲学本。
時代は変わっていくけれど、生活する上で大切なことは何も変わらない。
日々の暮らしを彩る小さなこだわりとそこから生まれる自分（と家族）の幸せ。

－　家事を暮らしの芸術と持ち上げたところで、仕事の中身に変わりはあるまいという人もいるかもしれない。しかし、決して言葉の言い換え遊びなどではない。
第一、こう考えるだけでものを見る目がみるみる違ってくるのだから。　面白いほど、いいものや美の快さのようなものに目覚めてくる。
自分の好きなものの物差しが持てるようになる。　すると新しい物をやたらに追い求めることも自然になくなってしまう。　－

はぁ、耳が痛い。
しかしこれは、私が目指すところの　ケチケチ贅沢生活　そのもの。
自分の好きなものの物差し、まずこれからだな。
修行せねば。


暮らしのアート―素敵な毎日のために (中公文庫)
上の写真、私が持っているものは単行本ですが、今は文庫化されたようです。
他にも料理、食材、市場やレストランなど食にまつわる話、アンティークを取り入れたインテリア、バッグやスカーフで楽しむお洒落、ご近所とのお付き合いなど、なかなか興味深い話がたくさん。