マティス展＠東京都美術館 : ケチケチ贅沢日記

2023年 06月 04日

マティス展＠東京都美術館

上野・東京都美術館で開催中の

「マティス展」を鑑賞しました。

日本では約20年ぶりとなる大回顧展を監修した

ポンピドゥー・センターのチーフキュレーター、

オレリー・ヴェルディエ氏いわく、この展覧会は、

「初期から最晩年までのマティスがマティスになる道程を示すことを目指した」

とのこと（朝日新聞、別刷り特集より）で、
なるほどマティスの試みの変遷がわかり、
展覧会のサブタイトルでもある
”色、形、線　冒険の物語”を余すことなく鑑賞できます。

みどころ作品だけでなく、どれも素晴らしかったですが、
今回、とても印象に残ったのが第三章の彫刻たち。
マティスの彫刻はとてもめずらしく、
絵画の”線”と彫刻の”フォルム”が
その時代にあわせて変化し、互いにリンクしているのが
興味深かったです。

あとは、マティスの中では最もキュビスムの影響が色濃いとされる
《白とバラ色の頭部》
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画像はマティス展公式サイトより

幾何学形態なのに多視点ではないため、キュビスムではないところが、
マティスの冒険だなぁと。

ほかにも「おおおっ！」な作品がモリモリたくさんあり、
4章～6章は撮影可能です。
小学生・中学生・高校生は、会期中無料なのも太っ腹ですね。
（注：公式チケットサイトART PASSにて日時指定予約が必要）
ご興味のある方は家族揃って上野へGO！
8月20日（日）まで。

そして、マティス展のガイドブックは
こちらが面白かったです。
今回の展覧会のみどころだけでなく、
同じテーマ・他アーティストの作品との違いや、
技法実験、妄想座談会、西洋美術史講義など、
マティスとその作品をさまざまな角度からガイドしてくれます。

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マティス展＠東京都美術館_c0134902_18253974.jpg

マグカップを買ってしまいました。

さらに、
≪ブルーヌード≫などマティスの切り紙絵がお好きな方に朗報です。
来年はこんな展覧会もありますよ。
「マティス　自由なフォルム」

2014年夏にロンドン旅行した際、
テートモダンで大々的なマティス切り紙絵展が開催されていて、
たぶん来年日本で見られるであろう大きな切り紙絵の数々を鑑賞しましたが、
これはスゴかったです。
切り紙絵の修復には、日本製のやわらかティシューペーパーを使用しているとか。
（注：英語音声ガイドだったので、定かではない）

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