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2019年 01月 20日
「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティックロシア」展を鑑賞。 イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女」は女性の顔立ちや表情もさることながら、衣類や背景の質感が素晴らしい。 コート:襟・前立て・袖口はファーでトリミングされた黒いベルベット。襟元には幅広のサテンリボン。 帽子:黒のベルベットにレースとファーの飾り 馬車:革張りの座席、白い突起は象牙だろう 背景:霞がかっているが、間違いなく都会の重厚な建物 これらの質感が、女性のすべすべした肌(つきたてのお餅のよう!)や、意志的な眼差しをより際立たせている。 これは実物を見なければわからない感覚だ。 ◇◇◇muccoのつぶやき◇◇◇ ・第1章ロマンティックな風景ーロシアの四季折々の風景画は、奥津軽出身の私にとってロマンティックというよりもノスタルジックそのもの。 高緯度地域独特の、光と影と色彩に懐かしさを覚える。 「正午、モスクワ郊外」「祖国」などは遠くに描かれて鐘楼さえなければ、まるで夏休みの親戚の家の近くでみた風景のよう。 大地が目覚めて命の息吹が爆発する春、短い夏の日差しと明るい月、実りの秋の様々な深い色、青白い雪の静けさ。 ・クラムスコイ「月明かりの夜」は、「忘れえぬ女」同様に、質感が伝わってくる作品。女性のドレスやレースの質感はもちろん、花々や木々の枝、植物や足元の池など自然まで、その場面に入り込んだかのような錯覚に陥る。 ・「少女と矢車菊」少し離れたところからも、あっ、愛らしい、と感じる絵。画家の愛娘への愛おしさがダイレクトに伝わってきた。 ・「モスクワ美術学校の窓から」建物の屋根に残る雪や、雪を照らす日の色から、春が近づいている様子が伝わってくる。あー、懐かしい感覚。 ・この展覧会、ノスタルジックロシアだわ。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「ロマンティックロシア」展は1/27(日)まで。 会期終了が迫っていますので、まだの方はお時間を見つけてどうぞ。 よもやま話 ワガノワバレエアカデミー東京公演1日目終了後、ダンスジャーナリストの森菜穂美さんに遭遇。 駅までご一緒している途中、トップ画像のウィンドウを見て「明日、ワガノワのくるみの前にロマンティックロシア展を見なくちゃ」と私が言うと、森さんが「これ、どうぞ」とチケットをくださいました。 森さん、ありがとうございました。 気持ちが晴れ晴れするとってもいい展覧会でした。 みなさま、ポチっとご協力いただきありがとうございます。 おかげさまでオール1位! いい読者さんを持って、私は本当に幸せものです。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 外出記録のinstagram ブログにアップしていない旅行画像をしつこいくらいたっぷりと。 アカウントがなくても見られますのでどうぞ。 着画も少し早めにお届けしています。 もちろん、アカウント登録して♡やフォローしていただくと とてもうれしいです。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
by mucco
| 2019-01-20 18:00
| 観劇・美術館
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