2018初冬パリ＆マラケシュ バヒア宮殿

19世紀後半、当時の大宰相の私邸として建てられたバヒア宮殿。
4人の妃と24人の側女が住んでいましたが、

その中で一番のお気に入りだった妃の名前が「バヒア」

だったそうです。

モロッコ版大奥か？

今回の旅のガイドブック　モロッコのバラ色の街 マラケシュへ では

「女性的で華やかな装飾が美しい」と紹介されていて、

ポストイットを貼りチェックしていましたが、

なんとリヤドから徒歩3分という近さ。
マラケシュ最終日の朝9時に見学してきました。

トップ画像の門から入り、

オレンジやヤシやバナナの並木道を300メートルほど歩くと、

また門をくぐり、緑の木々の中庭へ。

宮殿内の装飾がとにかくすごい！

モロッコ建築の手仕事がすべてここに集められているとのこと。

細やかで緻密、色鮮やかなのに、

まとまっていてとても心地よいのです。

何番目かの妃のお部屋。

画像で伝わらないのが悔しいのですが、

だれもがただただ口あんぐりの見事さ。

噴水のある広ーい中庭を囲んで、側室の小部屋があります。

大理石の床がピカピカで、鏡のように写っています。
中央に映っているお嬢さんが床を磨き終わったところでした。

壁上部にある石膏細工はまるでレースのような繊細さ。

透かし模様もあります。
窓の鉄細工の黄色と、

シダーウッドに花が描かれた扉の落ち着いた色合いのコントラスト、

壁や床に施された幾何学模様のゼリージュ（モロッコのモザイクタイル装飾）、

ステンドグラス。
細工の一つ一つが美しく、かつすべて調和がとれていて、

本当に驚きます。
これは妃も側女たちもみなうっとりだったことでしょう。

モロッコの伝統的な建築手工芸がてんこ盛り！
でもキンキラキンの派手さではなく、優美でエレガント。
ステンドグラス越しの光も計算済でしょう。

私はとりわけレースのような石膏細工が好き♡たまらないわぁ。

とてもとても名残惜しいのですが、マラケシュ・メディナで過ごす時間はこれにて終了。
飽きるまで訪れてみたい不思議な魅力の街・マラケシュ。

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