イタリア2017冬―フィレンツェ フェラガモミュージアム

フィレンツェの高級ショッピングストリート・トルナブオーニ通り、サンタ・トリニタ広場のサルヴァトール・フェラガモ本店にはフェラガモミュージアムがあります。
普段はアーカイヴコレクションを展示しているそうですが、今回はちょうど企画展「Across Art and Fashion」が開催されていました。
フェラガモ本店とミュージアムのあるスピニ・フェローニ宮は13世紀に建てられたとても古い館。ブティック横に入口があります。
少し傾いたこの階段をおりると受付。入場料は€6ですが、65歳以上のシニアは無料とのことで、マダムもムッシュもちゃっかり恩恵を受けました。
フェラガモのアーカイブコレクションと映像の融合。
ヴァラしか知らないとフェラガモ＝コンサバ靴だけれど、この伝説的なアーカイブを見る限り、かなりクリエイティブで芸術性の高い靴であることがわかります。
虹色のコルクウェッジはジュディ・ガーランドのためのもの。ドロシーは虹を超えて。
ブティックにはアーカイブのリプロダクトコーナーもありました。ミラノ・10 Corso Comoのフェラガモ復刻版コレクションのセレクトは凄かった！セレブリティの木型がずらりと。ミーハー心が騒ぎだす。
ローレン・バコール、オードリー・ヘプバーン、ボリウッド女優のプリヤンカetc. オードリーの足は体と同じように細長くて薄～い。
一段目：マリリン・モンロー、リタ・ヘイワ―ス、マレーネ・デートリッヒ、アンジェリーナ・ジョリー
二段目：ソフィア・ローレン、ベティ・デイヴィス、キャサリン・ヘプバーン
新旧の名女優だらけ！
一番小さい木型ロイヤル・ベイビー（プリンス・ジョージ？）と一番大きい木型マイケル・ジョーダンを並べて。偶然ではないはず。
展示室のプレートにもフェラガモマークが。可愛い。

と常設だけでも楽しめましたが、もちろん企画展へと進みます。ドレスの記事はmadameHバラ色ブログをどうぞ。

アートの中で圧倒的だったのは、

アンディ・ウォーホル！
クリストファー・マコス撮影の” Altered Image”、シャツとタイ、ジーンズはいつものまま、メイクとウィッグとしぐさを変えた実験的作品。
そうそう、ウォーホルは靴広告のイラストレーターでした。
『インタヴュー』誌も。

これもインパクトがありました。インカ・ショベニアの作品。
トウシューズで立ったときの膝の向きや足の甲が忠実に再現されています。

「Across Art and Fashion」展は4月7日まで開催。

フェラガモ財団は、シニョリーア広場にあるネプチューンの噴水をはじめとした文化遺産の修復を支援しています。企業として地域社会に還元する姿勢に、フェラガモへの見方が変わりました。

こちらは間違って入ってしまったフェラガモのオフィス

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