トレンチコートコーディネート 秋編その３

わがトレンチコート暦をふりかえってみる。

20歳
初めてトレンチコートを買った（正しくは買ってもらった）のは短大2年の秋。
就職内定後の健康診断や入社前の研修、入社式用に必要かと思い、アラン・フラッサーというＮＹトラッドブランドのオーセンテックなトレンチを購入。トレンチの上に羽織るケープ、ワインレッドのウールライナーもついていた。
カラーはうっすらとグリーンの混じったサンドベージュで、この日記を書きながら今着ているイエーガーのトレンチと同じような色だったことを思い出す。
着丈は110ｃｍくらいあったかもしれない。スーツに上に着ると「着られている」感が強く、ハリのある生地に体型でも精神面でもすべてがコートに負けていた。が、通学時にセーター+ジーンズ+色とりどりのストール+フラットシューズに合わせてバサっと羽織る着方、当時でいうパリジェンヌ風が友達にも家族にも評判がよく、また自分でも好みだった。今考えるとサイズが大きすぎたのだろうなぁ。あのころはなんでも大きかった時代だ。
実際に就職してからはほとんど着る機会がなかったが、短大２年生秋冬の大切な思い出がたくさん詰まっていて、10年くらい手元においていた。

30歳
ＩＥＮＡのセールでコットンシルク素材のショートトレンチ（ヒップが隠れる長さ）を買ってみる。色はアイボリー。薄手のため、春か初秋しか着られなかった。通勤着のメインアイテム・スカートには防寒の面でもバランス面でもロング丈のほうがいいことに気づく。
この年、旅行先のパリでバレエ鑑賞のためシャンゼリゼ劇場に向かう途中、トレンチコートの着こなしで忘れられない光景を目にする。
AV.モンテーニュのプラダから休憩で出てきた販売員さんが、くたっとした細みのバーバリートレンチを羽織ながら足早に歩いて行ったその姿が、エレガントでかっこよかった。
骨格も華奢な感じの人なのに、トレンチに着られていないのはなぜ？
そうか、新品は生地にハリがありすぎて体の動きについてきてくれないけれど、古着だったら最初から馴染んでくれるかも。と思い、以降、古着トレンチを探すようになる。

33歳
やっとサイズの合う古着トレンチを見つける。暖冬が続いていたため、一番寒い１月半ば～２月半ば以外はずーっと着ていた。毎週末の散歩の際もジーンズに合わせてとにかく着た。

38歳
いくら好きとはいえさすがに古着バーバリーに飽きてきたころ、イエーガーの変わり素材トレンチを購入。

43歳
アクアスキュータムのゴートスウェードトレンチ購入。

現在
前年、古着バーバリーが似合わなくなってきたため大学生の姪にもらってもらい、手元にあるのはイエーガーとアクアスキュータムの2着。
姪はスウェットにジーンズ、ジャックパーセル（orスタンスミス）、キャップでストリートっぽくコーディネートしているらしい。若者らしくてよい！


＊＊＊2012年秋の着用トレンチコート＊＊＊

タバコブラウンのゴートスウェード（アクアスキュータム）　：　着丈98cm
サンドベージュのポリエステルギャバジン（イエーガー）　：　着丈102cm
ベージュのコットンギャバジン（バーバリー）雨の日専用　：　着丈106cmくらい（姪に譲ったため手元になし）

全てライナーなし。
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