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2014年 02月 26日
2/21(金)13:00 渋谷・オーチャードホールにて 日本で上演されたラトマンスキー版の作品はほとんど見ているような気がする。 私が感じるラトマンスキー版の特徴は、作品のドラマ性とダンサーの持つ音楽性の調和。今回の『くるみ割り人形』も、演技とパ一つ一つと音とが見事にシンクロし、見ていてとても心地よいものだった。 最も印象に残っているのは第1幕第3場の最後で、クララと王子、大人版クララと王子、この二つのカップルが同時に踊る場面。 初恋が芽生える様子を初々しく描き、それがとても美しくて、ずーっと涙が止まらなかった。ミュージカルや映画のワンシーンでこんな感じの演出があったかもしれないが、シンプルで美しい舞台作りはアメリカのカンパニーならではだと思う。 そのほか衣装の色遣いやキャラクター設定がとてもアメリカらしく、ちょっと毒のあるジョークも多い。アラビアの踊りなどは特に・・・ クララは途中で不思議の国のアリスみたいになるし、金平糖の精はアリスに登場するトランプの女王のようなフォルムのヘアスタイルとドレスだ。 冒頭に登場の子ネズミに注目、そしてミツバチがいい味を出していて、このどちらかが登場するたびに笑ってしまった。 パンフレットの表紙にもなっている雪の精がひんやりとしていてとってもキレイ、でも最後は怖かった。 ラトマンスキー作品らしくコールドのパが細かいし、フォーメーションも複雑だが、ABTダンサーたちは軽やかにこなしよくまとまっていて、6年前の「海賊」や「白鳥の湖」とは別のカンパニーを見るようだった。 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の表情豊かな演奏もあって、「あぁ、くるみって音楽も踊りもいいなぁ。見てよかったなぁ。また見たいなぁ。」と温かい気持ちになった。 終演後、2階ロビーではちびっこダンサーたちがお見送りを大サービスしてくれた。 か、かわいい❤ ソワレもあるのにありがとうございました。
by mucco
| 2014-02-26 12:00
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