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2012年 12月 09日
小心者の私は、些細なことに惑わされない軸のある人間になりたいと常々思っている。 だから読者さんからいただくコメントに「ブレないところに学ぶことが多い」とあると本当にうれしい。 でも着ることに関してはまだまだまだまだブレている・・・ 自分に何が似合うのかわかっているつもりだが、本当の意味でのミニマムは20年後でもいいかなと思っているし、着慣れないアイテムに挑戦してあれこれもがきたい自分もいる。 そんな自分の目を覚まさせてくれた一冊をご紹介したい。 チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす法 *一時売り切れていましたが、再入荷したようです。 初版は1977年(オリジナルはアメリカ1975年)。 表紙真ん中のCheapChicの字体とイラストがソウルトレインぽくて、心ときめく。 読み進めていけばわかるが、全てにおいてチープなわけではない。 安く済むものは安く、お金をかけるべきところはきちんとお金をかけて、着るものばかりに惑わされずに生きることを楽しもうという本。 このブログのタイトルであるケチケチ贅沢に通じるものを勝手に感じた。 自分の考え方や実践してきたことと重なる部分が多く、もしかしたらローティーンのころ、兄の部屋でメンズクラブと一緒に読んでいたのかもしれないという気がしてきた。 あなた自身の生活や生き方、そしてあなたの個性とのハーモニーを生み出すような着こなしのヒントが、本いっぱいにあふれています。 (カバーより) ベーシックから始まり、さまざまな段階を経て、最後は誰にも真似のできない個性的なミックステイストへ。 似合うものを知っているのに絞り込めない人(←私)や思うように着こなせない人は、どこかの段階が抜けているのかもしれない。 はじめに しっかりした主張のある、素敵な装いをしていると、気分が高揚してきます。くだらない服をごちゃごちゃと持つのはやめにすると、生き方まですっきりとしてきます。自分自身をよろこばせるために、服をきてください。うまくいったときには、まわりの人たちもそんなあなたにうれしくなってきます。(「はじめに」より) 私がずーっと考え実行してきた、生活における着ることの役割 ―それを着ているとわくわくしたり、落ち着いたり、やる気がでたり、自信を与えてくれたり。そしてその人の周りをも幸せな気分してしまう― がここにすっきりと書かれてあることに驚いた。(私はいまだごちゃごちゃしている部分があるけれど) そしてこの数ページで、スタイルの概念とそれを手に入れるためには何をしたらいいのかがだいたいわかるように書かれている。 40年近くも前の本なのに、今読んでも古さを感じさせないことに「新しいということは古くはならないことだ」という大仏次郎の言葉を思い出す。 そしてさらに驚くのは、 なによりもさきに大事なのは、自分の体です。 と言い切っていること。 体がきちんとできあがったら、服を楽しみます。それぞれの服の生地が持っている感触を、自分の生の感覚で楽しむのです。 着こなしの本なのに服ではなくまず体、そして感覚を磨き、服を楽しめと。 カッコいい! 著者はカテリーヌ・ミリネア(フォト・ジャーナリスト)とキャロル・トロイ(フリージャーナリスト) 訳は片岡義男。 そう、あの片岡義男、いろんな意味で面白い訳だ。 本文内のUSDプライスは今の物価の10分の1くらいか? 第1章 ベーシックという、とても大事なもの ベーシックアイテムを第2の皮膚として、とことん着込むことの大切さを教えてくれる。 ではベーシックアイテムとは? ここで紹介しているのはアメリカンなものが多いので、自分で自分のベーシックを改めて考えるきっかけとなる。 第2章 ほんとうにクラシックなもの クラシックで品質の良い高い服に思い切っておカネを投じるのも、大事なことです。長い目で見れば、とても安くつくのですから。 服装をいかに安あがりにしようと思っても、ぜったいにけちってはいけない分野があるのです。 とってもクラシックな服の優れた色調や品質、そして数の少なさが、ぜいたくな雰囲気をつってくれます。特別なアクセサリーでさらに引き立てると、完璧にシックです。 とても楽しい気持ちになれる素晴らしいものにおカネをつぎこんだら、おカネのかからないものはとにかくいちばん安いものを買います。ほんとうにクラシックなものを買うときには、ぜったいけちらないこと。(第2章より) ケチケチ贅沢日記で静かに主張してきたことだ。 余談ですが、ダイアナ・ヴリーランドの映画が近日公開。時間作って、観に行かなきゃ。 第3章 その次にクラシックなもの 第2章よりも手軽に買えるクラシックなものに対する考え方。 ここではアメリカンクラシックスとしてブルックスブラザーズやウエスタンが紹介されているが、それぞれ自分に合ったものを考えると楽しいはず。 私の場合はなんだろう。 第4章 アンティーク アンティークといえば聞こえはいいが、古着やリサイクル品、セール品で(質が良くて)安くて楽しいものを探そう、という章。 個人的には、ベーシック+クラシック(orネオクラシック)でまとめた普段のコーディネートに、古着やプチプラアイテム、下で出てくる民族調が一つ入ると、とてもパーソナルで躍動感のある着こなしが楽しめると思っている。 第5章 スポーツウェア いかにも当時のアメリカらしい発想で、スポーツウェアの機能的な持ち味を生かしながらも、スポーツウェアらしさを殺して着こなす秘けつが書かれている。 それがうまくいけば、無頓着ななかにもセクシーさが漂うのだそう。(かなり難易度高し。) アメリカってとにかく「セクシー」が褒め言葉なのよね。 第6章 民族衣装 着るものに限らず、アクセサリーやバッグなど民族衣装のテイストを取り入れると、着こなしに新鮮な彩りが添えられる例。 第7章 1枚の布と、あなたの体 これはすごいですよ。一枚の布の可能性とオリジナルについて考えさせられる。 考え方の参考にはなるが、真似できないほどどんどん個性的になっていく・・・ 真似ができない=スタイル、なのかな、とも思う。 第8章 作業衣の着こなしかた 機能的で、とても長持ちし、しかも安い服、作業衣。 軍放出品などの魅力と工夫した取り入れ方について書かれている。 第9章 いろんな服の組み合わせ ここまでくると、上級者どころではない、個性あふれる面々の登場。 なによりみな顔つきがいい。 顔つきがいいってことは、自分の生き方を貫いているということ。 そんな人たちは魅力的だし、その生き方に沿った装いは見ていて心地よいはずだ。 「今年の〇〇は××と合わせましょう」など雑誌のような流動的コツを知りたい人や、コーディネート集を期待している人には不向き。 しかし、考え方や着こなしのヒントから自分の自由な発想を生かし、試行錯誤しながらスタイルへたどり着きたい人にオススメ。 そして何事においてもユーモアが大切なことも教えてくれる。
by mucco
| 2012-12-09 13:00
| 本
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