ビル・エヴァンス 『What are you doing the rest of your life 』

月曜、ジャズの日です。

夫の叔母(義母の姉）が亡くなった。
92歳、大往生。
よって葬儀は湿っぽさもなく、いとこ同士が集まって親世代との思い出話や互いの近況に花を咲かせるいい集まりとなった。

この叔母、11年前に脳梗塞を患い、それからがそれまで以上にお見事だったとしか言いようがない。
つらいリハビリに励んだ甲斐あって頭のほうはクリア。
ただし右手に若干不自由が残ったため、子供たちに迷惑をかけたくないと、自宅を処分し自ら進んでさっさと有料老人ホームへ入居する。
もともと日舞やお琴など芸事を嗜んでいたこともあり、レクリエーションなども前向きに取り組んでいた。
そんな叔母が死ぬ間際まで心配していたのが自分の8つ下の妹＝認知症の義母のことだ。
もうほとんど表情もなく動けなくなった義母に代わり、手を合わせてきた。

What are you doing for the rest of your life
死と向き合うことは、生を見つめること。
日々何気なく送っている日常生活が、実はたくさんの選択の連続であること、その選択がこれからにつながっていくこと、そして自分で選択できることのありがたさを、親世代の老いが静かに教えてくれる。


Complete February 1972 Paris Ortf Performance

『What you doing for the rest of your life』はこのほか　Blue in Green や　At Half Moon Bay　にも収録。
それぞれ違う演奏で興味深いです。