心境の変化

ロンドン一人旅を終えてからというもの、それまでよりさらに気楽に毎日着るものを選ぶようになりました。
旅行中の限られたアイテムでの使い回しが自信になったのか？
ROHやチェルシー界隈で言葉を交わしたマダム達の自由さに背中を押されたのか？
（面倒くさくて旅行記には書かなかったが、見知らぬ素敵なマダム達と「あらぁ、それ素敵♡」「あなたに似合うわ♪」的なおしゃべりが楽しかった。）
着画をみても心境の変化なんて感じられないかもしれません。
その日の天気、用事や行く場所、一緒にいる相手、会う相手に合わせるのはもちろん大前提ですが、最近は着たいもの（＝好きなもの）をただ着ているだけなのです。
小さいけれどその心境の変化とは。

自分で勝手に作っていたマイルールというかどうでもいいこだわりに縛られていたことに気付き、それらからフーッと解放された。

見た目と気持ちの全体的なバランスさえとれていればいい。
雑誌でみるような細かすぎるい色合わせや小物使いをものすごく意識していたけれど、今の自分にはどちらもあまり必要のないものなのだとわかり、どうでもよくなった。

好みに反する今っぽさなんて、もうどうでもよくなった。
（前からそうだったけど、極々たま~に揺らぐ自分がいたのも事実。）

なーんだ、どうでもよくなった、ばっかり。
今まで心の隅っこにあった誰からもお洒落な人って思われたいという薄ぼんやりとした煩悩が、たった10日間のロンドン旅行で単純にもふっとんでしまったのです。

どうでもよくなったことが増えた分、着ること自体は今まで以上に自由で楽しい。
最近の着画はその日の気分でただ着ただけが多いけれど、「うん、これでいいじゃない。」と堂々と言える自分がいてうれしく感じます。

海外コレクションをチェックしたり、たまーに出掛けた先で時間と体力があればお店を覗いたり、道行く人の姿を参考して、その中から「素敵」「キレイ」「似合いそう」と思うものをうまく取り入れることができたらいいな、時には失敗しながらでも。
そしてまたゆっくりと少しずつ自分の中で何かが変わっていくんだろうな、どう変わっていくのか自分でも楽しみだな、なんて思います。
いろんなことがどうでもよくなって、ただ着ているだけ、でも本人は楽しい。
おばさんOL時代とはちょっと違う吹っ切れたコーディネート日記、これまで同様お付き合いください。

さて、旅行やら残暑やら台風やらでご無沙汰していた美容室へ行ってきました。
出掛ける前の着画を。
前髪の処理に困り、まるで石田純一だが許してほしい・・・

ニット：ジョルジオ・アルマーニ（別のコーディネート1）（別のコーディネート2）
10年選手のニットはもちろんセールで購入。さすがに家で着る勇気はないけれど、着心地もサイズ感も超お気に入りです。
当時のコレクションではグレージュのシフォンマキシスカートを合わせ、手のひらに収まるような小さなビーズクラッチを持って、御大流ソワレを提案していました。

ジーンズ：ユニクロ+Ｊ（別のコーディネート）
スリムストレートのはずがなぜか理想的なBFっぽいゆとりに。これはイイ！
いや、体調不良で痩せたら内腿の肉がげっそり落ちておばあちゃんみたいになってしまっただけだ。これはヨクない（Ｔ　Ｔ）

靴：ロジェ・ヴィヴィエ
春夏用にと買ったけれど、気負わず履けて今の自分にちょうどいい。もう一足ストックしたいくらい気に入った。

バッグ：イヴ・サンローラン
久しぶりに使ったら、持ち手の水牛角が当たり痛い。肩近くの鎖骨にアザができてた。


美容室のある元町はチャーミングセール中ですが、平日だから人酔いすることもないだろうと予約を入れたら、なんと祝日でした。
しかも過ごしやすくなったせいか、セール終盤とはいえスゴい人で　マッスグ　アルケナカッタヨ。
前髪は石田純一から無事に賀来千賀子になりました（←妄想）。