Tissotの腕時計 －義母の贈り物2－

昨年のゴールデンウィークに義両親の家を片付けた際、おもちゃ系アクセサリーボックスの中からベルトの切れた状態で出土した発見されたスイス・Tissot（ティソ）社の腕時計でございます。
どう見積もっても30年以上前のものであろう古い小ぶりな角型に一目ぼれし、思わずねじを巻いてしまうアンティークウォッチ好き。
そしたらきちんと動くではありませんか。
すかさず夫に「これ、もらってもいい？」と聞いてしまう嫁でした。
　注：義母は認知症ですがちゃんと生きています



さっそく切れていたベルトと同じような黒のスムースレザーと交換してもらおうと横浜そごう2Fに足を運びました。
せっかくだからワニとかトカゲとかダチョウとか高級素材をいろいろあててみたところ、ワニが一番美しかった！
アリゲーターかクロコダイルかは定かではありませんが、高級素材でも細いベルトだとなかなかお手頃だったのでなんのためらいもなくワニベルトに交換しました。
スムースレザーの時よりもワニのほうがクラシックな印象が際立ちます。

夫はこの時計の存在を全く知らなかったようで、義母が自分で買ったのか、それとも義父からのプレゼントだったのかはわかりませんが、1.5センチ角の小さなフェイスに控えめなシルバー色、繊細なベルト、全体が醸し出す上品な印象は、義母にぴったり。
というよりも義母の存在そのもののような気がします。
先ほど書いたようにかなりの年代モノにもかかわらず、ガラスケースには傷ひとつなくとてもキレイな状態で、義母が元気だった頃に大切に大切に使っていた様子が伺えます。
片付けをしていると　｢なんでこんなところから、こんな立派なものが！！！」（逆もあり）という驚きが30分に一度はあり、夫婦で笑い転げていたのですが、きっと大切にしていろいろ仕舞っているうちにわからなくなってしまったのだろうね・・・なんて切ない気分になったりもして。
この時計は義母から直接いただいたわけではありませんが、でも義母からの贈り物だと思って、私も大切に使っています。
目下一番のお気に入りの時計です。