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2009年 02月 10日
![]() 2009年2月9日 五反田・ゆうぽうとにて 思い起こせば2005年の冬のこと。 『ギエム・最後のボレロ』を楽しみにしていた私をギックリ腰が襲いました。 躁の義父、認知症の義母の相手で疲労が極度に達したのです。 そんなかわいそうな私に天国のベジャールからプレゼントが。 東京バレエ団ベジャール追悼特別公演『ベジャール・ガラ』 一度は封印されたギエムの『ボレロ』が今回限り復活 意外や意外、 いままで映像でみてきたジョルジュ・ドンやマイヤ・プリセツカヤに比べ、 ギエムのメロディは肘下から指先の動きがなめらかで、誰よりも「バレエ」的で美しい。 2005年のツアーでは「アンドロジナス(←男みたいとはっきり言う人も)」「巫女」などと称されていたため、硬質な孤高のメロディなのかと想像していましたが、 9日夜のギエムは柔らかさを含みリズムと一体化し、しかし神々しい光を放ち、最後は踊ることを楽しんでいるようにすらみえました。 久しぶりに 踊りの神 が舞い降りるのを感じました。(ロパートキナ以来だわ・・・) ギエムを見て、心が温かくなったのは実はこれが初めてです。 今までみてきたギエムは常に新しい肉体表現に挑む求道者のようで、そのパフォーマンスは素晴らしいことこの上ないのですが、反面「そんなにがんばらなくても・・・」とみていてつらくなってしまったため、楽しそうに踊るギエムを見ることができて本当によかったです。 もう一度観たい。 でも昨日が本当に最後の最後だったのよね。 と、帰りの電車で気付きました。 ギエムも凄かったけど、 『中国の不思議な役人』で役人を踊った首藤さんも凄かった。 作品そのものは、醜い欲望が渦巻く暗く貧しい裏社会をグレーの濃淡で表現した舞台と、全く救いようのないストーリーで、なんだか悪い夢を見ているような気分にさせられました・・・ (先週BSで観た黒澤明『天国と地獄』黄金町のヒロポン中毒者の溜まり場を一瞬思い出した) 繊細な印象を持つ首藤さんなのですが、何かにとり憑かれたように、不気味なエネルギーを爆発させていました。 それに引っ張られるように後ろの若手たちも手足から異様なパワーを放出していたのに圧倒されました。 東バ若手男性ダンサーがこの調子だったら、夏のベジャールガラでの「ルミ」(昨年みたのはこちら)がとてもいいものになりそうです。 ダンサーにとって一回一回の舞台が勝負なのはわかりますが、追悼公演ともなるとやはり魂の込め方が違うのでしょうか。 ギエムも首藤さんも、ちょっと普通ではなかった。もちろんよい意味で。 そう感じた素晴らしい夜でした。 ![]() 3月20日放送予定だそうです。 興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。
by mucco
| 2009-02-10 23:36
| バレエ
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