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2011年 01月 27日
たまたまTVをつけたらNHKhi「100年インタビュー」が始まって見入ってしまいました。 ゲストは元国連難民高等弁務官の緒方貞子。 氏の国連時代の映像に、90年代の世界情勢にあまりにも無知だった自分に呆れました。 次元が違いすぎて、ただもう天晴れとしか言いようがありません。 いったん引き受けた仕事とはいえ、自らの命を危険にさらしながら空爆の恐れのある地に乗り込むなんて。 「生命を守ることがすべてに優先する」 名門一族の出身である緒方氏の命を賭けた行動は、ノブレス・オブリージュ-高貴な者の社会的義務-と言われているけれど、それをはるかに超えていました。 今はJICAの理事長として、救済した難民たちの支援活動をなさっています。 ここでも、与えるだけではただのチャリティーになってしまう、支援の目的は生きていくために自立させること、ときっぱりとおっしゃってました。 そのほかにも 「国内の問題は、国際的にみた日本の立場を確認し理解しないと解決できない。」 「歴史に学び、他者に学び、常に先のことを考えて生きていく。」 「グローバル時代とは常に誰かが誰かが依存している状態。共に生きていかなければならない。(=移民や外国人労働者を受け入れるべき)」 などなど、外から日本をみてみる必要性を説いていました。 ブーブー言いながらも一応グローバルな組織で働いている私でさえ、似たようなことを日々感じているわけで、先頭に立って数々の決断を下してきた氏にしてみたら、きっと歯がゆい思いもあるでしょうね。 こんなにきっぱりと言いきるのに、その佇まいは御年83にしてエレガントでございました。 毎日アレ着てコレ着て、映画見てバレエ観て、とのんきな私にできることはなんだろう? まずは家族の健康を守ること、周りが穏やかに笑って暮らせるよう、私が笑顔でいること。 それしか思いつきません。 情けないけれど、とっても大切なことかなと思っています。 今日のコーディネート。 黒ダウンコートにインナーはこちらと同じアンサンブルニットにパンツ、ネックレスはコットンパールでした。
by mucco
| 2011-01-27 23:30
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