お知らせ
取材等のご依頼はinstagramアカウント mucco_kechideluxe へメッセージくださいませ。
重版出来6刷 ライフプランとお金とおしゃれの関係を考える本 素敵なイラストの翻訳本 crossorigin="anonymous"> カテゴリ
全体 ケチケチ贅沢的愛用品 家のこと 介護・ライフプラン バレエ 母の手製 その他の手製 映画 音楽 花 美容と健康 着ること 憧れの女 観劇・美術館・展覧会 本 知る・考える 散歩・旅行 2018初冬パリ&マラケシュ イタリア旅2017冬 ロンドン一人旅2014 ロンドン一人旅2011 掲載のお知らせ いろいろ ご挨拶 パーソナルレッスンスケジュール オンラインサロン 最新の記事
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... タグ
コーディネート
花
ファッション
ケチケチ贅沢主義
バレエ
美術展
横浜
JAZZ
家
素敵なもの紹介
知る・考える
美味しいもの
Awaさんのセネガル通信
映画
ハンドメイド
オンラインサロン
お気に入りの小物
ケチケチ贅沢的愛用品
音楽
ロンドン
コスメ
美容と健康
リトルブラックドレス
いろいろ
園芸
madameH closet
シンプルシックお仕事着講座
ロジェ・ヴィヴィエ
思い出
掲載のお知らせ
ブログパーツ
ブログジャンル
検索
|
2011年 01月 02日
新春早々、とてもいい映画を見ました。 実在する現代アートコレクター、ヴォーゲル夫妻を追ったドキュメンタリー作品 『ハーブ&ドロシー』 ハーブとドロシーがコレクションを選ぶ基準は二つ。 1、自分たちのお給料で買える値段であること 2、1LDKのアパートに収まるサイズであること そして、「好き」かどうか。 「好き」を貫くのはとても素朴なことだけれど、大人であればそれがいかに難しいことであるかわかるでしょう。 価値観や美意識の違い。 佐々木芽生監督の製作秘話にありましたが、例えば二人は休暇があってもバカンスには行きません。 ギャラリーをたくさんめぐり、アーティストのアトリエを訪ね、作品のほとんどを見せてもらい、気に入った作品を買う。 世の中の人々は、アートのために贅沢できなくてかわいそう、と思うかも知れませんが、二人は大好きなアート作品のコレクションに時間もお金も注いだのだから、かわいそうどころかとても幸せなんですよね。 二人は一般的な人たちと贅沢の対象が違っただけ。 ハーブ&ドロシーの姿をみて、ここ2年ばかり自分の中でフツフツとわいている「世間はどうであろうと、自分の好きを大事にする」思いを後押しされたような気がします。 好みの作品を前にキラキラと輝きだすハーブの瞳をみて、希望が生まれました。 そして二人の選んだ作品たちが持つあまりにも簡素な美しさには、思わず涙がこぼれました。 今はとても清々しい気分です。 ご承知のように私はバレエ鑑賞が好きで、少ないお給料の中からコツコツとバレエ貯金をし、海外カンパニーの安くはない来日公演を毎年10公演以上は観に行くわけです。 好きなことにお金も時間も使って、選ばれた美しい人間の、美しい体と心から作り出される美しい踊りの世界に浸り、ひとときの幸せを味わっています。 でもそんな私に旅行好きの人は言うわけです。 「muccoさんって旅行に行かないわねぇ。なんで?ホテルとか温泉とか泊まりたいと思わないの?」 しかもそんなことを言う人は一人や二人だけじゃないのです。 世の中の大半の人は旅行好きなのはわかるし否定しないけれど、私は旅行よりもバレエが好き。家にいるのも好き。 限りある自分の時間とお金と体力に優先順位をつけているだけで、それは旅行好きの人も同じはず。 私はその人たちに対して「〇〇さんって、バレエ観ないわねぇ。なんで?キレイなバレエを観たいと思わないの?」なんて考えたことすらないのに、どうしてだろう? そして田舎ものゆえ、 「もしかして、旅行に行かないと視野が狭いと思われる? お金がなくてかわいそうと思われる? ラグジュアリーホテルとか高級スパとか大人の女性のたしなみなの?」 などとわけのわからない劣等感にさいなまれました。 でもラグジュアリーなんちゃらとかスパとか興味ないものはないわけで・・・興味のないものに使うお金もないわけで・・・ケチだから・・・ ある日、そんな人たちにいいました。 「〇〇さんが旅行が好きなように、私はバレエを見るのが一番幸せだから。」 それからは何にも言われなくなりました。 なーんだ。 その人たちは世の女性の「誰もが」「自分と同じように」旅行とかラグジュアリーとかスパとか好きであるに違いないと思っていたみたい。 反社会的なものは別として、人と少しだけ違う好みがあると「私はこれが好きだから」とはっきり言うのが難しい。 けれど、言ってしまえばとてもラクなものです。 そして、周りの声や目を気にせず、好きをつらぬく勇気も希望も行動力も湧いてくるものなのですね。
by mucco
| 2011-01-02 21:57
| 映画
|
ファン申請 |
||