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2010年 12月 19日
エルメスのスカーフを持っている人なら誰でも、そのスカーフが手元に来るまでの思い出や物語があることでしょう。 例えば大切な人からのプレゼント、ご両親からのお土産、自分へのご褒美(ぷっ)などなど。 私の場合はケチゆえ、そりゃーもう悩んで悩んで買うので、記憶に残るのも当然ですが、12/10のコーディネートに登場した赤いスケート柄のスカーフはちょっと特別な楽しい思い出がありました。 90年代半ばのとある冬、首都圏デパートを巡回していた「エルメススカーフ展」。 会場ではフランスから招いたエルメスのスカーフ職人がプリント工程を見せてくれる催しがあると知り、興味津々で横浜そごうまで足を運びました。 さて、お目当てのスカーフ職人によるデモンストレーションがはじまると、最前列には真剣な目つきのおじさまたちが陣取っています! 対するフランス人のスカーフ職人さんもかなり真剣。 妙に緊迫した雰囲気に包まれて・・・ なんとおじさまたちは横浜が世界に誇る地場産業・スカーフ工場の方たちだそうで、それはエルメスの職人さんも緊張するわ。 質疑応答タイムもかなり専門的で、内容はとんと忘れてしまいましたが、とにかくプロ対プロのプリントに賭ける思いが伝わってきて、たまたまとはいえ面白い体験をさせてもらいました。 そのあと、やたらとたくさんスカーフがならんだ会場(当たり前か)で選んだのがこの鮮やかなスカーフです。 赤に黄色に白、いかに私が浮かれていたかがおわかりでしょ。 題名も Joies d'Hiver 冬の楽しみ(?) 画像にはうまく写りませんが、アイスダンスしているカップルの織り模様(ジャガード?)が全体に施されています。 フレデリック・アシュトン振付のバレエ「スケートをする人々」のよう(←購入当時はバレエのことなど全く知らず) 私が好きなのはこの部分。アラベスク。 でもこの女性を顔の下に持ってくると怖い・・・ 当時のボーイフレンドの一人が足フェチで、この場面を見て喜んでいました。 あぁ、懐かしい思い出(遠い目) ちなみに当時はチャコールグレーでオフスタンドカラーのたっぷりしたロングコートとコーディネートしていました。 **********
by mucco
| 2010-12-19 19:00
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