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2010年 03月 15日
ジゼル 3/3(水)上野・東京文化会館 ロミオとジュリエット 3/14(日) 五反田・ゆうぽうと 元・ボリショイバレエとアメリカンバレエシアターの名華、グルジア出身のニーナ・アナニアシヴィリが芸術監督を務めるグルジア国立バレエの来日公演に行ってきました。 前回は2007年の夏か。早いものです。 今回もボリショイ時代のベストパートナー、アンドレイ・ウヴァーロフとの共演で、しかも『ロミオとジュリエット』のマキューシオ役には同じボリショイから岩田守弘さんも特別ゲストとして参加しました。 ニーナのキラキラとした明るさは相変わらずでしたが、今回はなんといってもウヴァーロフ! 安定したテクニックのみならず、その演技力と表現力の素晴らしさにうれしい驚きを隠せません。 日本では『ドン・キホーテ』のバジルか『白鳥の湖』のジークフリート王子ばかり踊って(踊らされて)いるけれど、なんでもうまいのね。 『ジゼル』 グルジアの皆さんは肌色が濃くエキゾティックな顔立ちなので、ジゼル2幕ウィリのコールドが表現しなければならない幽玄性とか儚さとは対極にあり、向いていないな(その点は日本のバレエ団のほうがしっくりくるし、うまい)とは思いましたが、前回ドンキホーテ2幕での森の場面と比べると白いバレエが格段に上達していました。 一幕での村娘ニーナジゼルは、ダンスが好きで、でも心臓が弱くて、という感じがとてもよくでていました。 友達と一緒に踊っていたジゼルが途中で胸を抑える場面を見ていて、「あ~、こんなに明るく朗らかでみんなに愛されているジゼルがこのあと死んじゃうのよね(T T)」と変に感傷的になるニーナファンmucco。 ニーナはあまり調子がよくないのか、それとも年齢的にキツイのか、跳ぶ振付が変えられていました。 ニ幕での精霊になってからのジゼルは、ニーナ本人がインタビューで「骸骨のようなジゼルではアルブレヒトに愛してもらえない」ときっぱり語っていたように、まったくもって精霊らしさのない生き生きとしたジゼルでした。 でも、これが思いやりたっぷりのジゼルでよかったです。 なんてったってウヴァーロフ。 一幕ではこれほど「ジゼルLOVE」なアルブレヒトは見たことがないくらいニーナジゼルと一緒にいるのが本当にうれしそうだし、すご~く若々しい。 ジゼルが死んだときにはヒラリオンに「お前が僕の正体をばらしたからだ!」と物凄い剣幕(←全くの責任転嫁です)で詰め寄り、一方ではジゼルの亡骸に抱きつこうとしたところ、ジゼルの若くてキレイなママに「ちょっと、あんたはおどき!」と横から突き飛ばされて茫然自失としていました。 ウヴァーロフ、うまいよ。 2幕のウィリに踊り死にさせられそうなダンスシーンは、マネージュもジュテもテクニックが安定しているにもかかわらず、それが自分の意志ではなく何者かによって踊らされている感じがとてもよく表れていて、倒れこんで全身で息をする様子は本当に踊り死にしちゃうかも、なんて思うほどの演技派ウヴァーロフ。 毎年新しいウヴァーロフを発見できてうれしいです。 ロビーにて岩田さんを発見しましたが、私も大人なのでそっとしておきました。 ところで改めて感じたのですが『ジゼル』って主役の二人は踊りまくりですが、ソリストの見せ場が少ない作品で、ここのところソリストも大活躍の全幕バレエばかりみていたためかちょっと物足りない気がしました。 『ロミオとジュリエット』 幕が開くと長身の若者が広場の噴水に腰掛けていて、かっこいいなーと思ったらウヴァーロフだった! ウヴァーロフ、若すぎ。 そして続く両家の対立では、グルジアバレエ男性コールドの皆さんが本気でチャンバラしていてド迫力でした。 濃~い顔揃いのグルジアバレエの皆さんにはイタリアやスペインが舞台の鮮やかで賑やかな場面が似合います。 マキューシオ役の岩田さんははりきってましたね。 彼の得意なジャンプや回転技は、まわりのメンバーとあまりにもレベルが違いすぎて(高すぎ!)ちょっと驚きましたが。 ニーナとウヴァーロフの二人は初々しくて初恋の感じがとてもよく出ていました。 二人が踊るパドドゥはいきなりパーっと視界が開けるというか、明るくなるのよね。 なのに悲劇・・・ おばちゃん、胸キュンで最後は涙、なみだでした。 この日のオーケストラは12月にロシアバレエファンを大いに落胆させてくれた東京ニューシティでしたが、 同じオケか?と思うくらい良かった~ブラボー~ NHKが教育TVの『芸術劇場』のために撮影していたので、オーケストラも気合が入っていたようです。よかった、よかった。 そしてグルジアバレエ最終日のお約束(?) 今回もニーナの愛娘エレーナちゃんがカーテンコールで登場してくれました。 前回はヨチヨチあるきだったのに、今回はスキップするように舞台袖から中央へ駆けより、ニーナとウヴァーロフにミニブーケを手渡し、その後バレエ風のお辞儀をしていました。可愛い! 月日がたつのは早いものです。 ニーナはグルジアの外務大臣夫人でもあります。 踊る外務大臣夫人ってすごいことですよね。 最終日の前日にはグルジアの国内放送で「ロシアが攻めてきた」という、とんでもないデマニュースが流れ、家族と離れ日本にいるダンサーの皆さんは不安な思いですごしたことでしょう。 そんななかでも素晴らしい舞台を見せてくれたグルジアバレエ団、ニーナが舞台に立たなくなっても見守っていきたいと思います。 ニーナ・アナニアシヴィリとグルジアバレエについてはジャパンアーツのバレエブログでどうぞ。 初心者の方も楽しめるとても親切なブログです。 舞台後のウヴァーロフはおじいちゃんのように写っていますが、舞台ではめちゃめちゃ若々しかった。 やっぱりバレエダンサーって特殊な生き物なのですね。
by mucco
| 2010-03-15 23:29
| バレエ
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